三次元に、恋をした。
椅子に腰を掛けパソコンの電源をいれ仕事の準備をしながらも話しを続けた。

「一緒に家でご飯食べて終わり。それだけよ」

カタカタと手を動かしながらも案外冷静に話している自分がいる。

「ぇえ〜 本当にほんと? 何にもなかったんですか?」

本当に何にもなかった、訳ではない。

「………恋人ごっこ」

「え?」

「彼は、私と“恋人ごっこ”がしたかったみたい」

「は?……ごっこ、ですか?」
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