三次元に、恋をした。
「そうだったん、ですね…… 」

彼の好意に私はことごとく玉砕していたのかと思うと申し訳なさと居た堪れない気持ちと。

「あの手この手で頑張って見たものの、手応えはゼロ。 実際さっきまで俺のこと好きだなんて確信なかったからね? ………まさかあんな風に言われるとも思ってなかったけど」

それはきっと先程の捨て台詞の事を言っているんだろう。

「わかってくれた? 俺の必死さ。」

照れながらも包み隠さず全てを話し終えた彼の表情に思わず胸がキュンと熱くなった。

あ、……私、この人こと、好きだ って。
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