三次元に、恋をした。
「仕事ではあんなにクールなのに乙女の顔して顔を赤らめてるし。 ギャップかな? 男はそういうのに弱いからね 」

そ、それは、つまり…… 私が少女漫画を読んで胸キュンしている時のことに言っているのだろうか。

「だから俺も頑張ったんだよ? わざわざ少女漫画を読んで勉強したし。相澤さんの事を教えてもらおうと協力してもら…っ…… あっ。」

ん? なんか今、突っかかったよね?

「協力者がいるんですか?」

私の目の前にいる人の身体がピタッと動きを止めた、なんともわかりやすく。

そして、いとも簡単に降参した。
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