三次元に、恋をした。
「あの…… 今更なんですけど。なんで私なんですか?」

彼と目線が合わない事をいいことにずっと気になっていた事をぶつけてみた。

「相澤さんの、恋する顔にやられたんだよね」

恋する……顔、って?

それ間違いなく私ですか? 違う人じゃありません?

「相澤さん、よくあのカフェのテラスで読書してたでしょ? その時の顔がなんとも印象的で。 可愛かったの、俺的には。んで何読んでのかな〜って覗いて見たら、まさかの少女漫画で」

少し笑みを浮かべて話しするもんだから、なんか小馬鹿にされているような。
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