三次元に、恋をした。
途中で帰ってやろうかとも思ったが、プライベートだとはいえ相手は会社の取引先。

一個人的な意見でも粗相があってはならないと真面目な私の性格のおかげでとどまっている。

もうこのまま来なければいいのに。

そんな恨めしい考えも余所に携帯のアラームが手元で震えた。

ちょうど19時ピッタリ。

机の上に置いていた荷物を軽くまとめ足早にカフェを出た。

指定のカフェの店内で待って置くべきだろうが、おとなしく待っているのも性に合わないんでね。

私の計画は、こうだ。
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