三次元に、恋をした。
どうやって帰って来たのかは覚えていないけど、成瀬さんに対して粗相がない事を祈ろう。

ベットから身体を起き上げ寝ぼけながら歩く。

ふと机の上に目を向けると先程の祈りは ものの5秒で儚く散った。

普段、絶対買わないであろうスポーツする人がよく飲む清涼飲料水に、なぜか栄養ドリンク。

その紙袋の横に小さなメモ紙が添えてあった。

『体調はどう? 鍵はポストに入れておきます。』

達筆な字で書かれた文字にゾッとした。

勢いよく玄関に向かいポストを覗くと私の家の鍵がしっかり入っていた。
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