三次元に、恋をした。
「二次元的には、お互いの感情を確認し合って付き合うのがお決まりなんだけど。 そういう順番って大切じゃない?」

そう。彼が私を好きかどうかは定かではない。

「はぁ… 私は先輩を甘くみてました。 そうだ、そうだった… はぁ…っ…… 」

なんか独り言のように溜息をつきぶつぶつ言っている。

「……っ…先輩の鈍感っ!」

「ちょ、ちょっと何よ?」

「はぁ〜、歳三さんが可哀想っ…… 」

なんで可哀想なのよ。私の方も可哀想よ?

愛梨ちゃんが私をチラッと見ては発した。
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