俺様御曹司とナイショの社内恋愛
「はい、相手あってのことなので。
たとえば、ブランドものだったらお金を貯めれば買えるし、フルマラソンに挑戦するとかも、努力すれば叶うことだけど。
普通の女性は、王子様みたいな男性と恋に落ちることってないですから」
「俺は恋愛で難しいって感じたことがないから」
・・・会話が終わってしまった。
そりゃ、あなた様におかれましてはそうでしょうけど。
ランチにと連れてこられたのは、老舗のホテルの中にある洋食屋だった。
白石はメニューを見ずに、「いつものやつ、ある?」とウェイターに聞いた。
ございます、という返事に、心なしかはずんだ声で「よかった、じゃあ二つ」と告げる。
ホテルのレストランが馴染みなのか、さすがは御曹司。
ところで “いつものやつ” って幾らだろう。
たとえば、ブランドものだったらお金を貯めれば買えるし、フルマラソンに挑戦するとかも、努力すれば叶うことだけど。
普通の女性は、王子様みたいな男性と恋に落ちることってないですから」
「俺は恋愛で難しいって感じたことがないから」
・・・会話が終わってしまった。
そりゃ、あなた様におかれましてはそうでしょうけど。
ランチにと連れてこられたのは、老舗のホテルの中にある洋食屋だった。
白石はメニューを見ずに、「いつものやつ、ある?」とウェイターに聞いた。
ございます、という返事に、心なしかはずんだ声で「よかった、じゃあ二つ」と告げる。
ホテルのレストランが馴染みなのか、さすがは御曹司。
ところで “いつものやつ” って幾らだろう。