俺様御曹司とナイショの社内恋愛
そういえばさっきの質問だけど、と白石が話を戻す。
「俺が今手がけてる案件については、この後取引先に行く途中にでも説明するよ」
「えっ、この後!?」
「今日はこの後、取引先訪問。そんで夜は、川本さんの歓迎会だよ。ちょうど金曜日だから」
「へっ・・ぁ・・」
いきなり言われても。そういうことは、主役の都合を聞いて開くものでは・・・
「歓迎会っていっても、二課のメンバーだけだから。沢木さんと俺と川本さんの三人。気楽でしょ」
はい、と答えるしかない。
「そういえば・・・沢木マネージャーはどんな仕事を担当されているんでしょうか」
今日も仕事をしている様子はまるでなく、経済新聞・経済誌三昧だった。
「沢木さんねー」
白石の言い方には含みが感じられるけれど、毒はたらされていない。
あの人もいろいろあって、と言葉を続ける。
「もともと、マーケティングリサーチの分野でバリバリやってたんだけど、何年か前に大病して無理ができなくなっちゃったから。今も週に何回か通院してるよ。
功労者だから、会社としては扱いに苦慮してってところだろうね。うちの部署はそういう人が多いんだ」
「俺が今手がけてる案件については、この後取引先に行く途中にでも説明するよ」
「えっ、この後!?」
「今日はこの後、取引先訪問。そんで夜は、川本さんの歓迎会だよ。ちょうど金曜日だから」
「へっ・・ぁ・・」
いきなり言われても。そういうことは、主役の都合を聞いて開くものでは・・・
「歓迎会っていっても、二課のメンバーだけだから。沢木さんと俺と川本さんの三人。気楽でしょ」
はい、と答えるしかない。
「そういえば・・・沢木マネージャーはどんな仕事を担当されているんでしょうか」
今日も仕事をしている様子はまるでなく、経済新聞・経済誌三昧だった。
「沢木さんねー」
白石の言い方には含みが感じられるけれど、毒はたらされていない。
あの人もいろいろあって、と言葉を続ける。
「もともと、マーケティングリサーチの分野でバリバリやってたんだけど、何年か前に大病して無理ができなくなっちゃったから。今も週に何回か通院してるよ。
功労者だから、会社としては扱いに苦慮してってところだろうね。うちの部署はそういう人が多いんだ」