もし、キミが今ココにいたらまだ私は好きだったのかもしれない
No.5
そしてその日の放課後すぐに部活だった

大事な試合前で忙しかったから

龍星に自慢出来なかった

その日の部活は先輩達がコート独占して本番同様に練習してた

今日の活躍次第で自分のランクが決まる

私の小学校のバスケ部は

強い方から

1レギュラー
絶対試合に出れる人

2ベンチ
レギュラーの補欠的な役割だ

3ファイター
ただ見守るだけの応援係

とランク付けされている

もちろん龍星は強いからレギュラーになれるだろう

ピーーーーーーーーーー!!

試合スタートの合図だ

スタートしてすぐに龍星は

ボールをとりに走ったけど

たくさんの人に囲まれてて

うまく動くことができなかった

その後も何回もボールに走ってたけど

まわりの人が邪魔して動けてなかった

今日龍星は

結局1回もボールに触れなかった



龍星はレギュラーになれなかった



龍星は

頭が良くて

賢くて

ケンカは理論で言い負かしちゃうし

いつも冷静で

運動神経良くて

みんなが認める天才くんなんだ

でもその反面、天才くんって認めたくない人だっている

だから敵も多い

今回はバスケの試合に出したくないという

敵が多くて、前々から作戦を練ってたんだと思う

だから試合中

ずっとマークされたんだと思う


結局龍星はベンチになった

今日は一緒に帰ろうって

練習始まる前に約束したんだけど

自慢しようと思ったんだけど

そんなこと出来ない

なにか喋らなくちゃ

早くしないとお家着いちゃう

勇気出さなくちゃ

『今日の練習はドンマイ…♪』

「…おう」



『マークされてたもん!仕方ないよ』

「…そだな」

ほんの少しの会話さえも話しにくい

そこから沈黙事態悪化…

なんか気まずくて話が続かない


そのまま結局なにも喋らずに

お家に着いちゃったよ

「…じゃーな(*^^*)」

作り笑いだ…

『じゃーね…♪』

なんかテンション低かったな今日の龍星…


次の日、土曜日バスケの練習だった

明日は試合なんだ♪

いつも楽しみにしてる♪

でもベンチにいる…

なんだかチクチク胸が痛い


ピーンポーン

『おはよう!みゆだよ♪』

「…」

ガチャッ!

眠そうにしてる…

いつもより目の下の堀が深くなって

アイシャドウみたいになってる…

なにか喋らなくちゃ

この前みたいに沈黙は気まずいからやだよ

『今日は試合だから軽くしとくね♪』

「…」

『ご飯とパンどっちにする?』

「…」

『うーん、じゃあパンにするね』

「…」

『睡魔がいたら試合勝てないよ♪』

「…」

『できたよ♪速く食べて早く出ようよ♪』

「…」

なんで何も話さないの?

話す話題もうないよ…

「オイ!なんでそんなに俺にかまうんだ?」

「無理に喋る必要なんてないんだぞ?」

『なんで?みゆは盛り上げようとしただけなのに…』

「…ちょっと俺のことは放っといてくれ!」


『うん!じゃあミユキは先に行ってるね♪』

ヤバイ涙が出る…

バタン!

涙を隠すために慌ててドアを閉めた

うっうっ…

こんなときに何もできない無力で無神経な私

涙があふれてくる…

なんで?

なにかミユキ気に触ることしちゃった?

何がダメだったの?

力が抜けて立てなくって

龍星の家の前でうずくまってしまった

『ごめんね…』

『ごめんなさい…』

『なんでこうなっちゃったんだろう…』

『許して…嫌いにならないで…』

想いが漏れる…

気に触るような事しちゃった…


…泣き止んだけど

こんな泣き顔見せたくないよ…

ガチャッ!ゴツン!

『ひゃっ!』「あ…」

なんかビックリして変な声出ちゃった

まず龍星がドアを開けて

そのドアにもたれかかってた私が

頭を打ったということである

「さっきはごめん」

ミユキの方こそ無神経に喋っちゃってごめんね

『ううん全然!』

「俺が調子悪かっただけでお前にやつあたりした」

「ホントごめん」

『私こそ無神経だった…ごめんね…』

グスッグスッ

「え…ちょっ…おまっ…もしかして泣いてた?」

『もう!泣いてないから!速く行こ!』

「えっ…でも…お前…泣き顔で部活行く訳にはいかねぇだろ」

『でもどうするの?』

「どうするかって決まってんだろ」

「とりあえず中入れ!」

また龍星の家に戻った


「えっっと…まず服だよな」

ニッコリ!!

私実はこれ初めての出来事ではない

『えーでも今日試合だよ?』

『サボっちゃっていいの?』

「いいんだって!」

やっぱり龍星はこうじゃなくっちゃ♪

『イェーーイ!じゃあ私連絡するね』

龍星は私が連絡する間に着替えに部屋に行った

バタンッ!

テレレテレレテレレテッテッテテン

学校に連絡するために電話した

『…龍星くんの看病するので部活休ませて下さい。』

すっかり嘘を付くのも

慣れっ子になっちゃってたんだ

『着替えた?』

ガチャッ!

うわーーーーーーーー!!

まだ着替えてる途中だった////

バタンッ!

開けちゃったドアを勢い良く閉めた

『ご、ごめん!!////』

「あぁ別いいよ」

ドア越しに聞こえる龍星の声は

優しくて少し恥ずかしくなった

『あ!私にもシャツとパーカー貸して♪』

「あーそうだな」

「オーイ!着替えたぞ部屋入っていいよ」

『はーい!』

「どれがいい?」

そこにはたくさんのシャツとパーカーが準備してあった


どれもオシャレで

どの服にしようか悩んでたら龍星が

「俺、選ぶの手伝おうか?」

なんでこんなに服があるんだろう?

…ん?

『そうだった!モデルなんだった!!』

「は?もしかして忘れてたパターン?」

ちょっと怒ったような口調だけど笑ってる

『うん♪選ぶの手伝って!』

「仕方ないなぁ…」

うんざりしたような口調で

色々と呟きだした

ブツブツブツ…

「よし!じゃあ今日はロンティーでいこう!」

『でもこれって男っぽ過ぎない?』

「そこがいいんだって!」

「取り敢えずこれ着てみてって!」

『えー!はーい…』

『え…部屋の外に出てくれないの?』

「え?さっき俺の着替えを覗いたヤツが?」

『うぅ…////』

『わかった!着替えればいいんでしょ?』

このロングティーシャツ意外とオシャレでカッコイイかも


うぅ…/////

恥ずかしい…////

私が着替えるのにもたついてたら

「はぁー…何?手伝ってほしい訳?」

『え…ち、違うよ?違うから!』

「面倒くさいなぁ」

龍星がこっちに近づいてきた

恥ずかしくて

紅くなった頬を下向いて隠して

目を閉じてた


ドッドッドッドッ…

心臓鳴り止まない少し、少しの間の我慢だから…

キミが私の服を着替えさせている

目を閉じていても分かる

かすかに震えた君の手から

君の緊張が伝わってきた

そのまま無言で着替え終わった

「…終わったぞ」

「そこにある鏡で見てみろ」

そこにはロンティーをワンピースにして

カジュアル系のパーカーを羽織った

私がいた

サイズもぴったりで良く似合っていた

『ありがとう!』

「ふっ俺をなめてたな?(笑)」

頭に手を置いて表情が

見えないようにしている君は

あの時きっと紅くなってたよね


それから私達は遊園地に行った

お母さんには

『龍星の看病するから部活休ませて』

って言って誤魔化した
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