虹恋〜あなたに出会えて〜
コンビニからお酒とつまみを十分なくらい買ってきて公園の近くまでやってきた。
あ、あの二人驚かしてやろ〜っと!!(笑)
一人でそんなことを考えながら公園の入り口近くにある木の陰にひっそりと隠れて2人の方を見る。すると最初は遠かったからわからなかったけどなんかすごい至近距離でまりんと瑛がベンチに座っている。そして少しづつ話し声が聞こえてくる。
「〜ってなんであんなにアホなんだろうね(笑)まりんたちもう2年近くの付き合いなのに(笑)」
「ば〜か(笑)声がでけーよ(笑)あいつに聞こえたらどうするんだよ(笑)」
「大丈夫だよまだ帰ってこないって!(笑)あーあ、亜恋もかわいそ!(笑)3年間も付き合ってる彼氏がその内の2年近くを浮気されてるなんて!(笑)しかも自分の親友と!(笑)」
「それを言ったらまりんとこーなってるほうが傷つくだろ〜!(笑)」
「そーれーな!(笑)ねえ、、、ちゅーしよ?」
「ん?いーよ(笑)」
ーーーーーちゅ。
、、、は?まって。まってなにこれまって(笑)
いやガチで笑えねんだけど。は?
2人はキスしたあと顔を見合わせて微笑む。
私は2人の元へ歩いていく。
「おい。おめーらなにしてんの?」
「え、亜恋。。。」
まりんが青ざめた表情で私を見る。
「いや亜恋。じゃねぇから。なにしてんだって聞いてんだよ、あ?早く答えろよおい!!」
私はまりんの胸ぐらを掴んで思い切り睨みつける。
「おい、亜恋待てって話聞けよ!!」
瑛が止めに入ってきた。
「は?なにを聞けってゆーわけ?おめーら久々に会ったんじゃねーのかよ!!なにが2年近く付き合ってるだよ!!あ!?ちゃんと説明しろよクソがよ!!まじ意味わかんねーんだけど!!」
「だから聞けって!!」
瑛がなだめてくる。
「おめーもなに黙ってんだよ!!なんか喋れよ!!」
まりんが泣きそうな顔をして私を見つめる。
「俺が説明するから!!」
「ちっ!!早くしろよ!!」
私はイライラしすぎて立ったまんま足の貧乏ゆすりとライターのつけたり消したりが止まらない。