先生って言う名前の人
夜中目が覚めると、先生は隣でとっても可愛い顔をこっちに向けて眠っていた。
あたしの体の上には先生の腕があった。
あれ?
あたし先生がお風呂から上がってくる前に寝ちゃったのか、、
じゃあ先生は自分であたしが寝てるベッドに来たのかな。
それしか考えられない、と気付いて、嬉しくてひとりでふふふと笑ってしまった。
今日は電気もちゃんと切って、布団もちゃんとかぶっていた。
あたしは先生が寝ると朝まで起きないのをいいことに、
先生の体にぎゅっと抱きついた。
どんなに力を強くしても、先生は体制も変えず静かに寝息を立てている。
先生の可愛い寝顔を見て、小さい声で呼んでみた。
「先生」
先生は起きない。
「先生」
先生の綺麗な唇を少しだけ指先で触って、さっきより小さい声で呟いた。
「、、だいすき」
起きてる時に言えたらいいのに。
でも今はこれが精一杯だった。
あたしは眠ってる先生にそっとキスして、
先生の胸におでこをつけて眠った。