天神の系譜の奇妙なオムニバス
「いいなあ、花嫁さんだね、古奈美ちゃん!」

ベルが古奈美の背中をポンと叩く。

「そんな…気が早すぎますよ、ベルさん…私何にも心の準備が…」

「大丈夫大丈夫、式とか披露宴とか終われば、きっとその気になるって!」

「でも…」

「好きなんでしょ?リュート君の事」

「!」

そう言われ、リュートの顔を見て、また湯気が上がるほど顔を赤くして両手で伏せてしまう。

かわええのぅ、初々しいのぅ。

やっぱり自警団の時と見廻組の時に、体を張って守ったのが効いたな。

血ぃ流した甲斐があったな、リュート。

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