天神の系譜の奇妙なオムニバス
ヒノモトには、『関所』と呼ばれる技術がある。

文明が幕末の日本程度にしか進んでいないヒノモトにあって、唯一の星間移動技術。

ミルトゥワの転移魔法陣のようなものであり、ヒノモト流に言えば『妖術』だ。

太古にヒノモトにやって来た異星人が残した技術であるというが、詳しい事は定かではない。

天神地区とヒノモトの行き来のみに使える関所が、今も天神学園のある場所に残されている。

ヴラド学園長とヒノモト出身者しか知らない場所。

古奈美達が落ち延びてきた時も、この関所を使用した。

「私達がヒノモトに向かったら、一時的に関所は封鎖します」

そう言って、チラリとリュートを一瞥する古奈美。

リュートが後を追ってこない為の対策である事は言うまでもない。

「私達が帰ってくる時には、また関所を開きますから…平和になったら、今度は一緒に行きましょう、リュート君」

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