天神の系譜の奇妙なオムニバス
数日後。

「何て事…」

古奈美はワナワナと震えていた。

教室でヤンヤと喜ぶリュートの手にあるのは、内務卿の印の捺された招待状だった。

『ヒノモト内務卿杯武道大会』

そんなもの、私が姫やってた時には無かったのに!

そりゃもうソッコーで大久保に連絡だよ。

「どういう事ですか内務卿!何この大会嘗めてんのっ?」

『えぇぇえぇ…だってぇ…』

古奈美にまくし立てられ、超逃げ腰の大久保。

『グリフィノーさん家のアマリリスさんから、手紙貰ったんだもん…ティグル様が天下一武道会的なのに超出たがってるから、内務卿お前何かやれとかってさあ…』

内務卿にそんなフランクでいいのか、アマリリス。

「何でリュート君や沖田さんや、あまつさえダンドリッジ先生にまで招待状出してんですか!更にはオープン参加とか書いてあるらしいじゃないですか!」

つまり招待選手以外にも、他の惑星からでも自由に参加できるという事。

無論、ティグルにも招待状は届いている。

『グリフィノーさん家のアマリリスさんから、ティグル様がリュートやダンドリッジと超戦いたがってるから、内務卿お前何とかしろってさあ…』

内務卿にそんなフランクでいいのか、アマリリス。

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