【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
何度も、何度も、繰り返そう。
お前が、自分を認めるまで。
「私が……生きてて、良いのかな……」
ポツリと呟く、お前の孤独。
闇。
それが、お前を呑み込むならば。
「……ああ」
細いからだを抱き締めた。
簡単に折れてしまいそうな、華奢な体。
何度も、何度も、会いに行った。
理由をつけては、笑うお前に。
「何度も、病院を訪ねたのはな……」
ピクリ、と、沙耶が動く。
抱き締める力を、強くする。
なぜか、彼女が儚く消えそうに感じたから。