【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
「……本当は、お前の様子が気になったんだ」
いつも元気な彼女がいきなり倒れ、何も言わない。
目を閉じたまま、笑顔を見せてくれない。
それだけで。
「……お前が笑っていないことが、凄く、怖かった」
また、喪うのかと。
そこで、気がついたんだ。
なくてはならない存在に。
俺は、草志としてではなく……
「だから、笑ってくれ。傍にいるから」
”御園相馬“として、この女を愛していると。