【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


「死なない……っ!?」


斬られても、撃たれても、彼は立ち上がる。


「無理だよ。君に、僕は殺せない。君にもね。だって、僕は……」



紐解かれていく。


央耀のやって来たことが、表に現れる。


当主の願いと、


央耀の願い。


似ているようで、似ていないそれら。


共鳴して、転生する。


なんと、皮肉な運命であろうか。


ただ、俺達は、人を愛しただけだったのに。


< 367 / 759 >

この作品をシェア

pagetop