【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


パン……っ!



思案していると、高らかな音が響いた。


さっき、すれ違った美女だ。



その美女が……


「そんなことはないわ!」


夏翠の頬を張り、怒鳴った。


その女の人が、誰かはわからなかったけど……変装していて、バレないはずなのに私を凝視している人……蒼生がいて。


バレるわけにはいかないから、と、私は病室に逃げ帰った。

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