【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
「沙耶……っ!!」
相馬は、部屋を飛びだした。
後を追い、駆け付けると、床には水溜まりのように水が溜まり、先ほどの音の原因と思われるコップの破片はに無残にも散らばっていて。
「これで、お前の願いは果たされたのか……?沙耶」
俺は思わず、呟いた。
誰もが泣かないはずがない。
人の死を嘆くということは、その人を慕っていたということだ。
悲しんで当然だ。
けど、気づいていない沙耶の願いは、多くの人間の思いを踏みにじっている。
それが、どれだけ、罪深いのか。
間に合わない。
そんな言葉が思い浮かぶなか、相馬は沙耶に駆け寄った。