【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
俺は今日も、快楽に身を任せていた。
そして、目覚めると。
「……おはよ、相馬」
彼女が、いる。
寂しさゆえに、俺に縋るという沙耶。
それを利用して、沙耶を手にいれた俺。
『今日から、よろしく!“仮彼氏さん”』
目覚めた、あの後、元気に笑った沙耶。
繋がることで、彼女が俺から貰った生きる力。
それが、沙耶の寿命を少しでも延ばすのなら。
俺は力を使いきることになっても、沙耶を抱き締めよう。
最低な俺ができるのは、それぐらいだから。