【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
□相馬side■




求め合う。


それが、どれだけ、愚かなことだったとしても。


俺は、愛す。


己の欲望のまま、沙耶を掻き抱く。


「赦せ……っ」


何ともなかった行為が、特別なものとなる。


満たされなかった、渇望が満足感を得る。


「沙耶……」


「ん、んんっ……」


最低だ。


分かっていても、止まらなかった。


愛していたから……愛しているから。


口には出せない、重い想い。


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