【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
―相馬へ―




手紙なんて、滅多に書かないんだけど。


相馬のを、最後に書きます。


両親をはじめとして、多くの人間宛に書いたんだよ。


面倒くさがり屋の私にしては、珍しいでしょう?


自分でも、吃驚。


これを書くまでにかいた手紙をね、全部、箱の中に閉まったの。


見ると、溢れ返るぐらいの量があってね、吃驚しちゃった。


あの日、相馬と出逢わなかったら、きっと、もっと、少なかったんだと思う。


相馬が、私を皆と出逢わせてくれた。


この手紙は、雪さんか、お父さんに預けようと思っています。


私が“眠ったら”、渡してもらえるように。


結局、私は、どっちに頼んだんだろうね?


どっちにしろ、相馬がこれを読んでいると言うことは、私は“眠ってしまった”んだろうけど。



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