ブック・ワーム
店の中に入ると、店内いたるところにいろんな武器が飾ってあった。

壁のところには、長い剣から、短い剣、幅の広さもさまざまだ。

飾りなんかにもそれぞれ個性があって、シンプルに作られているものや、炎のような形をして赤く色のついている剣もある。

他にもオノがでんと大きくあった。

立てかけるようにして置いてあるのは、木でできた棒だ。たぶん形からして、杖だな。中には、赤い宝石のようなものが埋められたものもある。

棚には、球にトゲトゲがついて棒と鎖がつながっているものや、さらにトゲのついたグローブ。

俺の知っているものもある。

ヌンチャクや手裏剣、刀、それから…竹刀。

こんなものまで、この世界じゃ立派な武器なんだな。

ふ〜ん……ほ、ほら貝!

な、なんか一気に空気変わってるんですけど。

ほら貝の後には、ギターや笛、スプーンにめがねなんかがぞくぞくと続いていた。

こ、この武器屋どうなってるんだ…?

あきらかにふざけているとしか思えない!

まるで、パロディグッズ専門店に来ちゃった感じだよ…。
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