好きだなんて言えません




「ママ〜!」

さっちゃんもお母さんの存在に気がついたみたいで降ろしてあげると一目散にお母さんのもとへ




「もう、どこ行ってたの!
心配したんだからね」


お母さんは少し厳しく言い聞かせながらも優しく頭を撫でてあげていた




「お姉ちゃんたちがねまま探してくれたの!」


そういうさっちゃんにお母さんがこちらに笑顔を向ける





「ほんとうにありがとうございました!
ご迷惑をおかけしてしまって…」


申し訳なさそうなお母さんだったけど

本当に心配だったに違いない





「バイバーイ!」

うれしそうに手を振るさっちゃんに
笑顔で手を振って別れた





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