好きだなんて言えません
「おはよ」と返して隣の席に座る
すかさず後ろから声をかけてくるうっとおしいのがいた
「え、日和!
なんで…え?名前呼び??ちょっと!
聞いてない!!!」
「うるさい」
朝は低血圧気味な私には少々沙蘭のこのテンションが頭に響く
そんな私に気づいてか
颯が説明してくれた
「もうー!そういう事はちゃんと教えてよつれないな〜日和ってば」
沙蘭様はぷんすかいいながら私に話を投げかけてくる
ごめん
今日は付き合う気分になれない
「ちょっとちゃんと聞いてよ〜」
少し怒りながら話す沙蘭
心の中でもう一度ごめんねと言って目を閉じた
…颯のお父さんの話を聞いてから
あまり寝れていない
私にはお父さんというキーワードは
禁句である