好きだなんて言えません



「おはよ」と返して隣の席に座る

すかさず後ろから声をかけてくるうっとおしいのがいた






「え、日和!
なんで…え?名前呼び??ちょっと!
聞いてない!!!」


「うるさい」

朝は低血圧気味な私には少々沙蘭のこのテンションが頭に響く




そんな私に気づいてか

颯が説明してくれた



「もうー!そういう事はちゃんと教えてよつれないな〜日和ってば」

沙蘭様はぷんすかいいながら私に話を投げかけてくる




ごめん

今日は付き合う気分になれない






「ちょっとちゃんと聞いてよ〜」
少し怒りながら話す沙蘭





心の中でもう一度ごめんねと言って目を閉じた



…颯のお父さんの話を聞いてから


あまり寝れていない





私にはお父さんというキーワードは





禁句である















< 41 / 42 >

この作品をシェア

pagetop