好きだなんて言えません



いつもはそんな中身のないような話がHRまで続くのだが、

沙蘭は思い出したかのように私にこう言った







「そういえばさ、今日うちのクラス転校生が来るらしいよ。」



どこからそんなことを聞きつけたのか

風の噂をなんでも知っている沙蘭に少し恐怖感を抱いているのは秘密



「ふーん。てか、
どこで仕入れてくんのその情報」






「朝、職員室に寄った時にちょこっとね」

なんて笑って言う沙蘭のことをかげで情報屋と呼んでいる







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