好きの海に溺れそう
黙って深めのキスをする。



「んっ…」



もう髪の毛もほとんど乾いたしいいよね?



手を引っ張ってベッドまで連れてきて、2人で横になった。



今度は杏光からキスされて、覆い被さるように俺の上に乗った。



また、キス…。



杏光の唇が俺の首筋に降りてきたところで、身体を反転させた。



今日は俺が上になる…。



杏光の顔は紅潮してる。



色っぽい…。



首元にキスマークを落とした。



もう学校ないしいいよね…。



服着たら見えないくらいのギリギリの色んなところにキスマークをつけ、そのままどっぷり2人の世界。



終わったあと、杏光が抱きついてきた。



「嫉妬海琉もたまらないね」

「うるさいよ…」

「これからもたまに嫉妬させようかな?」



ほんとにやめてほしい…。



時間になったので、杏光は再び浴衣を着てホテルを出た。



「浴衣ちゃんと乾いてた?」

「多少湿ってるけどそんなに気にならない!」

「帰ったらまた身体あたためてね?」

「はーい」



夏休みの思い出は、花火大会じゃなくて嫉妬だった。



自分がこんなに嫉妬深いってのを知ったのは杏光と付き合ってから。



これからも新しいことたくさん知るのかな?



でももう嫉妬するようなことは起きませんように!
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