好きの海に溺れそう
俺も、笑顔で振り返すと、俺の周りにいた人たちが「ずるい」と言った。



ずるいって…。



普通じゃん…。



そのまましばらく見続けてたら、杏光たちのクラスが勝った。



杏光が本当に嬉しそうに笑ってて。



うーん、この表情は違和感もないし普通なんだけどな~。



なんか俺、杏光のことばっかり…。



時間になって、今度は俺たちのクラスの男子バレーの番。



頑張るよ~。



クラスにはバレー部もいるし、クラスで毎朝ちゃんと練習してたから、勝てる自信はそこそこある。



俺もバレー経験はあるしね?



サーブの順番が回ってきて、ボールを手に…。



弧を描いてボールが鋭く飛んだ。



練習通り~!



それから、向こうのチームもそれなりに強くて、接戦を繰り広げながら、なんとか勝った。



やった~!



あとは、次の自分たちの試合まではちょっと時間がある。



次は、クラスの男子バスケの番。



応援頑張るよ~。



相手チームは…?



あ、杏光達のクラスだ。



応援席に座ると、たまたま隣が杏光だった。



「杏光だ。お疲れ~」

「さっきの試合、見たでしょ?」

「うん、杏光かっこよかったよ。俺たちのクラスの人ほとんど杏光のこと見てたし」

「やっぱり?モテますねえ、あたし」

「自分でそれ言う?」

「事実だもん」



まあね…。



「でも実は、海琉のこともあたしのクラスのお姉様方ガン見してたよ」

「え?」

「海琉が動くたびにキャーキャー言ってた」



いやいやいや…



それは多分杏光の勘違い…。



意味分からないから!



なんて話してたら試合が終わった。勝ったのは杏光のクラス…。
< 27 / 350 >

この作品をシェア

pagetop