好きの海に溺れそう
「海琉明日は?」

「午後からバイト」

「泊まってく?」

「そうしようかなー」



やったー!



海琉のお泊まり道具一式はあたしの部屋に完備してある。



いつでも泊まり放題だ。



ちなみに、次の日学校あるのに急に泊まることになったとき用に、ワイシャツと、あたしが去年使ってた教科書まで置いてある。



まあそんなことあんまりないだろうけど…。



ご飯を食べ終わって洗い物を済ませた。



「お風呂入ろ~」



このところ、海琉が泊まるときは一緒にお風呂に入る。



海琉ももう随分慣れて、何も言わずに普通に一緒に入ってくれる。



これは多分あたしの成果!



脱衣所でそれぞれ服を脱いでシャワーを浴びる。



当然ながら、一人暮らし用のマンションのお風呂場は狭い。



狭いお風呂場で海琉にシャンプーしてあげる時間が幸せ。



泡を流して、お湯に浸かった。



浴槽も2人で入るととても狭い。



体を乗り出し気味に、両手を後ろの浴槽の縁に付けて海琉にキスする。



息継ぎをしながら、長いキス。



あ、なんかやばい…。



「シたい」



一度唇を離して、顔の距離が近いまま言う。
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