あの日の約束を、君ともう一度
「知らないって...。お母さんは沙耶香のことを心配して─────」
「私が普通じゃないから心配してるんでしょ。」
私の言葉に、リビングの空気が凍ったのが分かった。
「帰ってくる時間なんて、前は聞かなかったじゃん。」
私はそれだけ言い残して、席を立った。
「沙耶香、もう行くの?まだ食べ終わってないじゃない。」
「いらない。」
私が玄関で靴を履いていると、お母さんも玄関に来る。
今までもずっとそうだった。
「...沙耶香、行ってらっしゃい」
いつもより控えめにそう言ったお母さんに、何も返さず外に出た。