私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?

ダメだと分かっていても

「じゃあお母さん明日来るからね?ちゃんとご飯食べてよ。」



「はーい。分かってるよー。」



入院生活にも慣れてきて、はや1週間。



お見舞いにはお母さんとお父さん、それから弘人が何回か来てくれる。




でも、恋と大樹はなかなか来てくれないんだよねー。




もちろん自分から来てなんて言えないから、なんとも出来ないんだけど。




私は治療をしながら弘人がノートを送ってくれるから、それを写している。




やっぱり退院した後についていけなくなるのは嫌だからね。




季節ももう秋になってきて最近は肌寒い。



部活も出来ないし、・・・・・はぁーーー。




きっともうついていけなくなるなー。



ベッドにごろーんと横になるとスマホが鳴った。



ん?




[今日、お見舞い行くな。恋と2人で。]



という大樹からのメッセージ。



私は嬉しくてすぐに返信した。



夕方までにちゃんと髪とか綺麗にしなきゃ!




看護師さんに頼んで新しいパジャマを持ってきてもらって、少しだけメイクして、大樹達が来るのを待った。



夕方になって、大樹から今から行くと連絡が来た。



その10分後、病室に扉がトントンとノックされた。



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