私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?

新たな出会い

「いってきまーす!!」



新しい制服に、新しいローファー!!



ついに今日から高校生!!



「志帆!!」



家の近くの交差点で大樹が手を振っている。



私も手を振り返す。



「久しぶりだね。また、よろしくお願いします!」



私は大樹に敬礼のポーズをとってみた。



「おぅ。よろしくな!」



大樹も同じように敬礼する。



おかしくて笑ってしまった。



「志帆ーー!大樹ーー!おはよーーー!!」



向こうから走ってきたのは恋。



あーあー、あんなに走って頭ぐしゃぐしゃ。



「恋ー。髪ぐしゃぐしゃだよー?走んなくてもいいのに。」



「だって、ふたりがいたから走ってきちゃった!ほら、行こっ!!」



「なんで後から来た恋が仕切ってんだよ。」



大樹が呆れ顔で恋を見る。



「いいじゃん!!楽しみなんだもん!!」



ぴょこぴょこ跳ねる恋。



「そういえば恋全然背ぇ伸びねーよなー。ちっこいまんまじゃん。これじゃあ中学生と間違われんぞ。」


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