紳士的?その言葉、似合いません!



そんな風に考えてしまってからそう思った自分に思わず張り手を喰らわせたくなった。


だってそうじゃん!冷静に考えてわたしって何歳?三十路だよ?!なのに彼氏に振られて傷心しているところに優しくされて気になっちゃうきゃっ!とかどんだけちょろいのって話じゃない?!?


もう一度言うけど三十路なんだよ?いい大人なんだよ?!なのにそんな思春期真っ盛りの女子高生みたいな思考とかわたしのキャラじゃなさすぎる!イタイよ!


思わず自分の知りたくなかった乙女的思考に羞恥でテーブルに突っ伏す。しかも相手が変態。紳士的に見えるけど変態。報われない。



「おや、どうかしました?」


「…イイエ、ナンデモアリマセン」



突っ伏すわたしをいつものごとく穏やかな笑みを浮かべ「そうですか」の一言でスルーするスキルの高さよ。


こういうところは尊敬できるのに中身は変態…天は二物を与えずとは言うけどその信憑性がちょっと上がったな。


まぁイメージとしてはどちらかと言うと二物三物は与えたけどその代わりに変なものもくっ付けたって感じだけど。人間なにかしら欠点はあるものだよね。



「というかいい加減帰りたいんですけど」



わたしの体力もそれなりに回復したしそろそろ洗濯も終わるだろう。わたしが帰る理由はあっても帰らない理由はないはずだ。


そう言えば都築さんはニッコリとすでにこの短時間で見慣れた笑顔を返してきた。あ、詰んだ。


そしてその後何があったのかは…察してほしい。でもこれだけは言いたい。絶対わたしは流されてないから!!




< 27 / 94 >

この作品をシェア

pagetop