最後の恋 【番外編: 礼央目線】
小さく頭を下げ合う、俺たちの間に笑顔なんてものはもちろん無い。
それどころか、松野さんは目線を伏せた上に口を固く結んでいたから怒ってるように見えなくもなかった。
紫乃の友達…と言っても俺と彼女は全く親しいわけではなかった。
入学してからまだ1ヶ月程しか経っていなかったあの頃。
松野さんとの出会いは、あの日の図書室が初めてだった。
もちろん、紫乃の友達という事さえ知らなかった。
あの日、松野さんが図書当番をしている金曜日のお昼休みに図書室に行ったのは本当に偶然だった。
前日である木曜の夜、1週間前にレンタルで借りてきていたDVDの存在を突然思い出した。
返却日が明日なのに最後の一枚だけを見ていなかった俺は、TVボードに置かれたデジタル時計に視線を走らせた。
【 22:58 】
今日は部活で疲れていたから、本当はもう寝ようと思っていたところだった。
それどころか、松野さんは目線を伏せた上に口を固く結んでいたから怒ってるように見えなくもなかった。
紫乃の友達…と言っても俺と彼女は全く親しいわけではなかった。
入学してからまだ1ヶ月程しか経っていなかったあの頃。
松野さんとの出会いは、あの日の図書室が初めてだった。
もちろん、紫乃の友達という事さえ知らなかった。
あの日、松野さんが図書当番をしている金曜日のお昼休みに図書室に行ったのは本当に偶然だった。
前日である木曜の夜、1週間前にレンタルで借りてきていたDVDの存在を突然思い出した。
返却日が明日なのに最後の一枚だけを見ていなかった俺は、TVボードに置かれたデジタル時計に視線を走らせた。
【 22:58 】
今日は部活で疲れていたから、本当はもう寝ようと思っていたところだった。