最後の恋 【番外編: 礼央目線】
ここ最近は試合もあったから、週末に紫乃とゆっくり話す時間も持てていなかった。


久しぶりにあいつの好きなケーキバイキングにでも一緒に行こうと思った。


紫乃からもすぐにOKの返信がきた。


紫乃の教室に迎えに行くと、ちょうど松野さんと話しているところだった。


二人のやりとりが聞こえてきた。


「いいよ、気にしなくて。せっかくバスケ部が休みになったんだし、それにこんな時じゃないと一緒にいられないでしょ。私はいつでもいいんだからさ。」

「…うん、ありがとう。でも、ホントごめんね。その代わり、明日は大丈夫だから!」

「うん、分かった。じゃあ、明日ね。」


松野さんに笑顔で見送られながら紫乃がこっちに来た。


「急に連絡来たから、びっくりしちゃった。」


嬉しそうに笑う紫乃を久しぶりに見れた気がした。
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