小悪魔なキミに恋しちゃいました。
「……忘れてた」
ど、どうしよう。
絶対連絡するように言われてたのに。
あ、だからか………
今日の朝も、いつものように女の子からキャーキャー言われながら登校してきた結城くん。
昨日は名前を呼んで挨拶をしてきていた。
今日はそれプラス、意味深なスマイルを浮かべながら私のことを見ていた。
やばい、あれはきっと怒ってる。
「ご、ごめん、悠陽ちゃん。私行ってこなきゃ」
早く謝らないと、私の命が削られる。
「はいはい、愛しのダーリンの所に行ってらっしゃい」
愛しのダーリンって……!
ツッコミどころ満載だけど、今はそれどころじゃない。
行きたくない、会いたくないけど、早く行かなきゃ。
今日の天気は、晴れ。
昨日の雨が嘘かのようないい天気。
それに比べ、私の心の中はどんより曇り空。
「はぁ、はぁっ……」
中庭に着くと、やっぱり結城くんはいつものように寝転がって空を見上げていた。