小悪魔なキミに恋しちゃいました。


「昨日は僕と別れたあと何してたわけ?」



「その、眠たくてそのまま…」



「ふーん、僕のことは忘れられてたってことだね」



結城くんはふっと不敵な笑みを浮かべた。



「そ、そんなわけじゃ……!」



「本当にキミは寝てばかり。これはお仕置きだね」



お、お仕置き!?



何をされるの?



「僕のこと、もう忘れられないようにしてあげる」



な、何これ。



それは今まで感じたことのない感触。



唇に柔らかい何かが触れていた。



これは恋愛したことがない私にも、何をされたのかは想像がつく。



「あ、わっ……」



「ふっ、やっぱり可愛いね、キミ」



こんなにも私はパニックになっているというのに……



なんで結城くんは、そんなに余裕なの?



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