小悪魔なキミに恋しちゃいました。
「だから、僕のこと誘ってるの?」
「……ん?」
そんな、須藤さんのことを見ていると、無性にその唇を奪ってしまいたくなるんだ。
「だーかーら、もう……いいよ」
「え?」
「今日はもうおしまい。明日答え合わせして上げるからこのページやって来てね。じゃあ」
何となく危険を察した僕は、勉強会を放り出して帰ってきてしまった。
教室を出る時に、僕を呼ぶ声が聞こえた気がしたけれど、振り返ったらもう取り返しがつかないことになりそうで、そのまま無視してしまった。
ごめん、須藤さん。
でも、須藤さんが悪いんだよ。
こんなにも僕の気持ちを乱すから。
学校からの帰り道。
須藤さんの事だけが頭をよぎる。
今回の勉強会は、僕が提案したのではなく、成宮からの頼まれ事だ。
引き受けたのは僕だけど、こんな時間がこれから1週間続くなんて……
僕は大丈夫だろうか。
「はぁ……」
とまたため息をつきながら、これからの日々に不安を気抱えつつ、自分の家へと足を進めた。