木村先生と和也君
「先生,あったかいですね」

「和也君もあったかいよ」

お互いの体温で暑いくらいだ。

どきどきして苦しいのに,心がすごく穏やかになる。

癒やし効果バツグンだわ。

「ハ,ハグし終わったら,宿題するよ!」

「うん,もう少しだけ」

和也君の腕に力がこもる。

本音を言えば私ももっとこうしてたい。

「先生」

「ん?」

「キスもしてもいいですか?」

「・・・・!!!」

和也君が私の顔を覗き込んで笑う。

「先生,顔真っ赤」

「う,うるさい!」

恥ずかしくなって余計に顔が熱くなる。

「キス,いいですよね。前にもしたし」

そう言って私の返事を待たずに和也君が口付ける。

柔らかい。

前のときは何も考えられなかったけど,今回は前よりは余裕がある。

和也君の味がする気がした。

もっと,もっと欲しくなる。

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