無駄な紅葉は散り濡れる.
征人もあたしも
そのまま婚姻することを
望んでいた。

だけど、征人の父が
それを許さなかった。

親の後ろ盾のない
あたしには興味がないらしい。

興味があるとしたら、
あたしの家・京極家の
財産だけ。

だからだろうか。
気づいたら、
家を追い出されていた。

そして、そこに住み着いたのは
征人の父がとりまきだった右大臣家の
婿君と大君だった。
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