全ての記憶を《写真》に込めて
コーヒーカップに乗ったりお化け屋敷に入ったり……。
流石にジェットコースターには乗れなかったけど。
「大丈夫?疲れたならいいなよぉ」
「大丈夫!元気です!もっとはしゃげそうなくらいです!」
「病み上がりだって自覚してないね」
楽しい。
こんなに楽しいんだ。
「ねぇ、彩月……」
耳元でコソッと伝えられた。
「じゃ、頑張れ!」
「えぇっ!?」
「真依さんと千紘さんも行くってさ〜」
翔くんも手を振ってくれる。
「あ、あの……っ!晴くん…」
「ん、なぁに」
「一緒に、…観覧車、乗ってくれますか?」
_______________ここの観覧車に乗ると永遠に結ばれるらしいよ。
茉莉ちゃんが教えてくれた。
やっぱり、私は晴くんといたいから。
「ダメ、ですか…?」
返事がないから俯いていた顔を上げ晴くんを見ると…。
「〜っ、行くよ!」
口元を手で隠して反対の手で連れていかれた。