はつこい
「あ、そう言えばさやちゃん、ひろやくん今年からうちの学校入ってくるよね?」

「うん。」

「絶対モテモテだよね〜ひろやくん可愛いもん!」

「女みたいな顔してるからね〜、ひろや。さ、ゆめ。クラス見に行こ」

「そうだね!ドキドキするなぁ‥」


そしてあたしたちは、クラスが張り出されてある渡り廊下にきた。

「キャーー!また同じクラス〜!」

「げっっ、今年も離れた〜」

みんなそれぞれ、喜んだり落ち込んだりしてる。

そんな様子を見てると

「ゆめ、同じクラス!また同じよ!」

そう言ってさやちゃんが2組のクラス表をさした。

ほ、ほんとだぁ!!さやちゃんと同じ!!!

「やったぁぁ!さやちゃんと同じクラス〜!」

うちの学校は、ひと学年に6クラスあるから、知らない人が多い。やっと1年生のときに、仲良くなったクラスメイトとも、お別れしてまた新らしい人たちと出会う。今年のクラスはどんな人たちがいるのかな〜!ドキドキするけど、さやちゃんと同じだから心強い!

「お母さんに連絡しなきゃ!」

そう言って、ケータイを胸ポケからだすと

ドンッ!

「っ!いたっ」

誰かがぶつかってきて、その拍子にケータイを床に落としてしまった。

「‥!わりぃ!まじわりぃ!大丈夫か?」

ケータイを拾おうとしゃがんだ私を、知らない男の人が、同じ体勢でしゃがんで心配そうにこちらを見ている。

短髪に赤髪。キリッとした眉毛に
キリッとした奥二重の切れ長の目。
着崩した制服に赤いピアスが光ってる。


「っ、大丈夫ですっ!」

「怪我してねぇか?画面とか割れてねぇ?ごめんな?」

そう言って、頭をぽんぽんっとされた。

っっきゃーー!!ヤンキーっぽくて怖いみためだけど、優しいし頭ぽんぽんとかされたら恥ずかしくて死「ゆめ、大丈夫?」

顔を赤くしてる私を、さやちゃんが起こしてくれた。呆れてる、、あたしが照れてるのわかってる‥?恥ずかしい‥

「この子大丈夫みたいなんで」

「あっそう?まじでわるかった‥ごめんな?じゃあ‥」

そう言って赤髪のイケメンさんはどっかに消えてった。
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