…好きか?

「え…」



驚いている様子の会長さん。

だけど
言わなきゃ。



「お父さんの転勤で
 引っ越しが決まったんだよ。
あと少ししたら
この学校からもいなくなるから
だから―――」



言葉にして口に出すと
急に実感が沸いてしまう。

“別れる”って意味を―――



「ゼンとも
 もう会わないから…
 アタシの事は忘れて…」



あー…言ってしまった。

終わったんだって
現実味を感じる。



「イチカ…
俺たちは…別れるのか?」



想像はしていたけど
やっぱり聞かれたな…
でも、アタシは―――



「ごめん…」



謝るしかなかった。
< 337 / 370 >

この作品をシェア

pagetop