…好きか?
「なんなんだよ…イチカ」
「え…」
突然聞こえてきたゼンの声。
ヤツはいつの間にか
開いていた生徒会室のドアのところに
立っていた。
そして聞かれてしまった
今までの会話―――
「お前…
どこかに行くのか…?」
この男には
こんな形で
1番聞かれたくなかった…
「それは…」
どうしよ…
言わないといけないのに…
口にしたら
最後になってしまう気がして
言葉が、声が出せない…
「それは…」
今ココには
会長さんも副会長さんも聞いている。
どんな答えを出しても
みんなが傷つく。