…好きか?

「ごめんッ」



そう考えたら何も返答が出来ず
アタシはその場から離れたいって
思わず走り出していた。



「待てッ」



しかし入り口で
ゼンに腕を捕まれ
止められてしまった。



「言えよッ!
何隠してんだよ!」



焦り気味のゼンの
掴む手に力が入る。


あー…
もう、潮時なんだ…



「…ッ」



しっかりしないといけないのにッ


離れ離れになる事を
ゼンに伝えられない。



コイツには
言えない…
言ったらもう…会えないッ



だから―――



「ゼンは
 ちゃんと大切にしてくれる人と
 幸せになってッ!」







 
< 341 / 370 >

この作品をシェア

pagetop