…好きか?

何事かと
野次馬がザワザワ集まる始末。



「わ、私達のせいじゃないし。
 行こッ」


「う、うんッ」



逃げるように去っていく彼女達。

目撃者はたくさんいるから
意味がないんだけど。



「朝比奈さん!?
 どうしたのッ」



野次馬に紛れて
人の間を縫って平岡さんが駆けつけてくれた。



「…平気。
 なんでもないよ…」



『ふぅ…』と息を吐き
壁伝いに立ち上がるが
やっとの状態だ。



まわりの野次馬達も
アタシが階段から落ちたのだと知り
次々に声を掛けてきた。
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