クールな外科医のイジワルな溺愛


「何か食べたいものある? 下の売店で買ってこようか」

「いえ、大丈夫。ありがとうございます、先輩」

「いいよ、そんなの。ちょっとナースステーションに行ってくる。書かなきゃいけない書類とか、会社に出す診断書とか頼んでくるから。あ、事故の相手の保険会社連絡してきた?」

「まだです」

多分、相手の事情聴取が済んでからになるのかな。

「ちゃんとしなきゃダメよ。個室料も手術費入院費通院費、全部出してもらわなきゃ!」

ダダダーッと話しながら、ナミ先輩は部屋を出ていった。すごい。先輩、あんなに頼りになるひとだったんだ。身寄りのない私のためにこんなにしてくれて……この前、心の中で悪態ついてごめんなさい。

先輩のありがたみを噛みしめる。でも、あまり甘え切っていてはいけない。早く自分で動けるようになりたいな。
しばらくすると、先輩が戻ってきた。

「よし、これで一度会社に帰るね。書類そろえてまた来るよ。部長が取りあえず休職ってことにするって言ってたから。ちゃんと決まったら連絡が来ると思う」

「お世話になります」

先輩は私が事故にあったときの荷物を見て、スマホと充電器があることを確認し、よしよしとうなずいた。スマホは画面が割れてバリバリになっているけど、なんとか使えるみたい。


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