恋するオフィスの禁止事項 ※2021.8.23 番外編up!※

爽やかな香りが麻酔のように感じられて、目が回りそうになる。

先輩、それは、何……?

「たしかそうおっしゃってたような、気がしたんですけど……」

「言ってない。水野は恋愛してもプライベートと仕事をちゃんと分けられる奴だ、だから飲みに行った、そう言ったんだ。意味が全然違うだろ」

「す、すみません……」

「ったくデタラメの噂を流すなよ」

………あれ?これはもしかして、私をフォローしてくれてる?

私に女の魅力がないとかそういう意味じゃないんだよってことをわざわざ言及してくれたのかな。

「先輩、すみませんでした。もう私的なメールはしません。注意して下さって、本当にありがとうございます」

「……水野。お前さぁ、ホント……」


─えっ!?


「隙が無さすぎてイラつく」

突然、額にキスをされ、背後のホワイトボードが揺れた。

「……せん、ぱい? え、今、おでこに……」

「戻るぞ」

今のは何?

私は放心状態で額を押さえたまま、スタスタ行ってしまう先輩を追いかけた。

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