恋するオフィスの禁止事項 ※2021.8.23 番外編up!※
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先輩が今月ずっと残業して作っていたものは、私への引き継ぎ書だった。
先輩の代わりにはインテリア部門から同じく係長が一人来るけれど、その人へ向けた引き継ぎ書とは別に、私の分も用意してくれていた。
印刷されたそれを読みながら、涙が出そうになるのを必死でこらえた。
簡単な雑用から、これなら挑戦できるんじゃないかって難しい業務まで、多岐にわたりマニュアルにしてくれていたのだ。
先輩がいるうちにそれを隅々まで頭に叩き込みながら、先輩が行ってしまう日を、あと三日、あと二日と数えていた。